音声アクセス・音声入力・Copilot・Mira の違い | 2026 年 10 月 14 日 | Mojosoft
「声でパソコンを操作したい」といっても、やりたいことによって向いている方法が違います。Windows には無料の標準機能があるので、まずはそちらを試すのがおすすめです。
この記事では、Windows 11 の標準機能(音声アクセス・音声入力)、Microsoft の Copilot、そして無料の AI 音声アシスタント Mira を、できること・日本語対応・インターネットの要否・費用で比べます。内容は 2026 年 10 月時点の Microsoft の公式情報に基づいています(出典は記事の最後)。
※ Mira は、この記事を書いている Mojosoft が開発しているアプリです。
目次
| やりたいこと | 向いている方法 |
|---|---|
| クリック・スクロール・文字入力まで、Windows 全体を声で操作したい | 音声アクセス(Windows 11 の標準機能・無料) |
| キーボードの代わりに、声で文字を入力したい | 音声入力(Win + H・無料) |
| AI に話しかけて、質問や相談をしたい | Copilot(Microsoft)または Mira |
| 名前を呼んで起動し、天気・アプリの起動・アラームを声で済ませたい。好きなキャラクターの声で答えてほしい。ローカル LLM で使いたい | Mira(無料) |
声で Windows 全体を操作するための、Windows 11 の標準機能です。アクセシビリティ(障がいのある方などの使いやすさ)のための機能として作られていますが、誰でも使えます。
使える言い回しは、Microsoft の音声アクセスのコマンド一覧にまとまっています。
2025 年 10 月の Windows 11(24H2 / 25H2)向けの更新から、日本語に対応しました。少しずつ配布される方式のため、使えるようになる時期は PC によって異なります。
音声の認識は PC の中で行うため、インターネットに接続していなくても使えます。ただし、最初の設定のときだけ、認識用の言語ファイルをダウンロードするためにインターネット接続が必要です。
以前の「Windows 音声認識」は、Windows 11(22H2 以降)では 2024 年 9 月に音声アクセスへ置き換えられました。
キーボードの代わりに、声で文字を入力する機能です。Windows 11 で使え、日本語にも対応しています。Windows 10 にも Win + H のディクテーションがありますが、Microsoft が案内する対応言語に日本語は含まれていません。Windows 10 で日本語を声で入力するには、以前からある Windows 音声認識を使います。
音声入力は Microsoft のクラウド(Azure の音声サービス)で認識するため、インターネット接続が必要です。文字の入力に特化しているので、アプリの操作には音声アクセスを使います。
Microsoft の AI アシスタントです。Copilot キーか Win + C で開き、声で会話できます。日本語で会話でき、Windows のアプリでは Microsoft アカウントでのサインインが必要です。
通常の Copilot は、アプリの起動やクリックを代わりに行うものではありません。Windows の設定については、該当する設定ページへ案内します。画面を見せて相談できる「Copilot Vision」も、画面の一部を示すことはあっても、クリック・入力・スクロールはしません。
Copilot が PC の作業を代わりに行う機能(Copilot Actions)は、2026 年 10 月時点では Windows Insider 向けの試験的な機能です。Copilot+ PC 向けの同様の機能も、今後提供されると発表されています。
Copilot には無料で使える範囲と、Microsoft 365 のサブスクリプションで広がる範囲があります。2026 年 10 月時点では、声での会話や Copilot Vision が無料で使えるかについて、Microsoft の公式ページどうしで記述が分かれています(無料の個人アカウントで音声を使えるとするページと、対象のサブスクリプションが必要とするページがあります)。使う前に、Microsoft の最新の案内をご確認ください。
Mira は、名前を呼んで AI と話すための Windows 用アプリです。「ミラお願い」(好きな言葉に変更できます)と呼びかけると聞き取りを始め、答えを声で返します。
Mira はクリック・スクロール・ウィンドウの操作はできません。ただし、ライブモードでは AI がキー操作や文字入力を行えるため、ショートカットキーでウィンドウを閉じたり切り替えたり、ページを送ったりすることがあります(不要なら、設定画面の「Live」タブで「PC操作(Function Calling)」をオフにできます)。Windows 全体を声で操作したいときは、音声アクセスが向いています。
使い方の詳細は Mira のヘルプをご覧ください。
表は横にスクロールできます(Copilot・Mira の列は右側)。
| 音声アクセス | 音声入力 | Copilot | Mira | |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | Windows 全体の操作 | 文字の入力 | AI との会話 | 呼びかけて AI と会話・天気・アプリの起動 |
| 日本語 | ○(2025 年 10 月の更新から) | ○(Windows 11) | ○(呼びかけは英語の "Hey Copilot" のみ) | ○ |
| 声での呼び出し | 決まった言葉(スリープ中に「音声アクセスのウェイク アップ」で聞き取りに戻る) | — | "Hey Copilot"(初期設定はオフ) | 好きな言葉(初期設定は「ミラお願い」) |
| クリック・スクロール | ○ | — | × | ×(ライブモードではキー操作でのページ送りは可) |
| 文字の入力 | ○ | ○ | — | △(ライブモードのみ) |
| インターネット | 不要(最初の設定のときは必要) | 必要 | 必要 | ローカル LLM なら会話は不要(最初に約 460MB の音声認識モデルをダウンロードするときは必要。天気・検索などは必要) |
| 費用 | 無料(Windows の標準機能) | 無料(Windows の標準機能) | 無料の範囲と有料の範囲あり(上記) | 無料(クラウドの AI は各社の API 料金。Gemini は無料枠あり。無料枠では送った内容が Google の製品改善に使われることがあります) |
| 必要なもの | Windows 11 | Windows 11(日本語で使う場合) | Microsoft アカウント | Windows 11 / 10。クラウドの AI なら API キー、ローカル LLM なら Ollama・LM Studio・Lemonade のいずれかを別にインストール |
できます。Windows 11 の音声アクセスと音声入力は、Windows の標準機能なので追加の費用はかかりません。
音声アクセスは Windows 11 の機能です。Windows 10 の Win + H(ディクテーション)は日本語に対応していないため、日本語を声で入力するには、以前からある Windows 音声認識を使います。Mira も Windows 10(64 ビット)で使えます。なお、Windows 10 のサポートは 2025 年 10 月 14 日に終了しています。
Windows の Cortana アプリは 2023 年春に廃止されました。声で呼びかけて質問する使い方は、Copilot や Mira で代わりにできます。
できません。Mira が得意なのは、AI との会話と、天気・アプリの起動・アラームなどの決まった操作です。クリックやスクロールまで声でしたい場合は、音声アクセスを使ってください。
Microsoft の機能や条件は更新されることがあります。最新の情報は各公式ページでご確認ください。